旭区版 掲載号:2013年5月30日号
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「ペット屋」から業界発展へ アサヒペット・太田前社長に聞く

社会

太田勝典さん(左)と信也さん
太田勝典さん(左)と信也さん
 横浜市内を中心に展開し、二俣川に本店を構える「アサヒペット(株)」。6月21日には、みなとみらい駅直結の商業施設「MARK IS みなとみらい」への出店も控えている。一代で事業を拡大させた、太田勝典さん(71)がこのほど、代表取締役を辞任した。5月からは息子の太田信也さん(42)が代表取締役に就任し、新体制となった。会社経営だけでなく、ペット業界の発展を掲げ、走り続けた40年を追った。



 二俣川小、鶴ケ峯中学校を経て、養成工制度により日産自動車で技能を学んだ。卒業後も同社で職工として働き、自動車を大量生産する機械の製造に携わった。転機は27歳。「職場で落ちこぼれだったから。何か事業を始めようと思って」と笑う。小さな思いから、当時は珍しかったペットショップを開店することに。

 1972年にオープンしたアサヒペットは今とほぼ同じ場所にあったが、2階建・2軒長屋の5坪の小さな貸店舗から始まった。夫婦で始めた「ペット屋」だったが、2人ともペット業界はもちろん、店舗経営は全くの素人。店番を交代しながら、チラシ配りをしたり、ペット用品の訪問販売をするなど地道な営業活動に汗を流した。「お客さんに教えてもらいながら少しずつ進んでいった。地元の皆さんに育ててもらった」と当時を振り返る。

法改正へ尽力

 徐々に店舗を増やし経営も軌道に乗ってきたころ、次に取り組んだのが業界のレベルアップ。ペットの存在価値は年々高まり、ペットショップの数も増加した。だが、命を販売する業種にも関わらず、当時は届出だけで営業できてしまうなど問題もあった。「ペットは私たちの生活の中で重要な役割を担っているのに、業界はその流れの対応に遅れていた」

 業界を発展させるべく、自ら声をかけ、01年に業界初の全国組織「全国ペット協会」を発足。販売者の資格制度を設けるなどレベル向上に努め、現在も会長を務めている。今年9月には環境省中央環境審議会委員として主張し続けてきた、ペットに負担をかける移動販売や深夜営業、インターネット販売を改善させる法律が施行される予定だ。

 今後は同社の監査役を務めるが、一線は退く。それでも、会社やペット業界の発展を望むのは変わらない。

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