命の大切さについて考える総合学習「人権講演会」が11月7日、下川井町の県立旭高校(近藤和朗校長・711人)で開催された。
外部講師らを招き、全生徒を対象に毎年行われている講演会。今回はNPO法人神奈川被害者支援センターのボランティアで、元警察官の佐々木みどりさんと熊澤明子さんによる「いのちの大切さを学ぶ教室」と題した講義が行われた。
「事故や事件の被害者になってほしくない」と切り出した熊澤さん。白い紙を取り出し、丸めると「まっさらな状態は今のみなさん。一度くしゃくしゃになると、もう元には戻らない。でも少しずつ回復に向かうことはできる」。犯罪被害者の心の変化を説明した。
教材として、12年前の少年犯罪を題材に県警が制作したアニメDVD「1ニュートンの勇気」が放映された。傷害致死で中学生の息子を失った母親の話をもとに、物語化したもの。「今日見たもの、聞いた話を心で感じて、考えて想像してほしい」と佐々木さんは生徒に語りかけていた。
佐々木さんは高校生の息子の先輩が今夏、加害者になった話を打ち明け、「これをやったらやばいと想像力を働かせることが、命を大切にすること」と力説。講義を聞いた2年の山岸瑞穂(みずほ)さん(17)は「周りに悩んでいる人がいたら助けようと思う」と感想を語った。
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