「美味しいコーヒーどうぞ」 珈琲店主がマスター養成
コーヒー豆の深みのある香りが部屋に満ちる。「ゆっくり焦らずにお湯を注いでくださいね」。優しい声でコーヒーの入れ方を指導するのは、鶴ヶ峰で自家焙煎珈琲店「陽のあたる道」の店主を務める犬飼康雄さん(61)=今号人物風土記で紹介。鶴ケ峰地域ケアプラザで4月4日と11日の二日間にわたって開催された「第三回マスター入門講座」の一場面だ=写真。
地域住民においしいコーヒーの入れ方を伝える同講座の開催は今回で3回目となった。講座2日目は、実際に自分たちで入れたコーヒーを、同施設のデイサービス利用者に振る舞った。講座に参加した小川恵子さん(75)は「すごく喜んでくださった」と笑顔。職員の加藤香織さん(42)は「利用者のみなさんの表情も、普段笑わない人が笑顔を見せたり、いつもと全然違っていた」と嬉しそうに話した。
「誰かのためにコーヒーを入れると、また楽しみ方が広がる」と犬飼さん。1月には講座受講者らが同施設でデイサービス利用者にコーヒーを提供するボランティアグループを立ち上げた。犬飼さんは「講座が次の地域活動へとつながっているのは嬉しい」と語り、自身も今後のさらなる地域活動へ意欲を見せた。
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