本紙では、昨年の振り返りや現状と課題などについて、池戸淳子区長に新春インタビューを実施。池戸区長は、昨年開催した「全国都市緑化よこはまフェア」や今年度取り組んでいる「大規模団地再生事業」などについて話したほか、2019年に50周年を迎える旭区についての思いなどを語った。(聞き手/本紙・渡部賢)
――2017年を振り返り、印象に残った出来事などを教えてください
「まず、昨年1年で一番印象に残っている出来事として、『全国都市緑化よこはまフェア』を挙げたいと思います。会場の一つ里山ガーデンの地元区として、【相鉄線車両ネイビーブルー1編成の告知PRジャック】【ガーデンベアの「デザインマンホール」設置】【会場までのウォーキングイベント】など、来場を促す取り組みを行いました。地域の皆様や事業者の皆様にも大変なご協力をいただき、公園に花苗の植栽を行っていただいたり、地域の中で声を掛け合って足を運んでいただいたりと、旭区全体で盛り上げることができました。皆様のご協力のおかげで、約33万人もの方のご来場につながったと考えております。また、旭区誕生50周年に向け、旭区の魅力づくりの一環として取り組みを進めてきたのが『あさひの逸品』です。区内で販売・提供されている食べ物や飲み物の中で、特においしいという商品や旭区ならではの特徴のあるものを『あさひの逸品』として、15年度から認定しています。昨年10月に、新たに6品を加え(合計55品)、旭ふれあい区民まつりで認定式を行いました」
――今年度の区運営方針の進ちょく状況と今後の課題はいかがでしょうか
「17度の旭区運営方針は『未来に向かって可能性の広がるまち 旭 〜【安心】【健やか】【ふるさと】〜』という基本目標を掲げました。今年度重点的に取り組んでいる3つの事業について、進ちょく状況などをご説明します。最初に『2025年問題を見据えた大規模団地再生モデルの構築事業』についてですが、横浜市内には築30年以上が経過した大規模団地が約60あり、少子高齢化に伴う医療・介護・生活支援のニーズ増大などの課題が顕在化しています。このような状況の中、地域コミュニティを維持するためには、住替えや福祉施策など、ハードとソフト両面で様々な取り組みを連携して、課題を解決する必要があります。今年度から、旭区では大規模団地の再生モデル事業を先行着手することになりました。今後は地域住民や事業者、大学、行政などが協働で団地の周辺地域も含めたまちづくりを推進するため、今年度末までに、およそ10年後のまちの将来像や取り組み方針などをビジョンとして取りまとめていきます。次に『ウォーキングフレンズ事業/健康づくり環境整備事業』についてですが、6月から入門編・講師編・拡散編の講座を実施し、身近な運動であるウォーキングを広める取り組みを行っています。次年度以降も、ウォーキングを継続的に実施していけるような取り組みを行っていきます。3つ目は19年に迎える旭区誕生50周年に向けた『区誕生50周年準備事業』です。昨年8月に実行委員会を設立しました。記念事業ロゴマークとキャッチフレーズを一般公募し、実行委員会で決定しました。1月5日の旭区新年賀詞交換会や旭区HPで発表します。18年度は50周年に向け機運を醸成する期間として、プレイベントを開催していきます」
――旭区の将来についてのお考えを教えてください
「いよいよ今年の春に二俣川駅南口再開発ビルがオープンします。駅舎ビルと直結した商業施設は『ジョイナステラス』という名前で、新たな街のにぎわいの起点となっていくことが期待されます。また、保育園や地域ケアプラザなども設置されます。交通面では、19年度末に相鉄・JR直通線、22年度末には相鉄・東急直通線が開業予定で、東京都心部ともつながり、市外・県外からの集客も期待されます。都心部とのアクセスが向上すれば、働いている世代にとっても魅力的なまちになると思います。また、鶴ヶ峰駅周辺の踏切では、現在、連続立体交差化に向けた調査が行われています。今後、事業化が進むと、周辺地域の大規模なまちづくりが進むきっかけとなります」
――最後に区民に向けたメッセージをお願いします
「大変ご好評をいただき、昨年秋に再公開した『里山ガーデン』の大花壇ですが、今年も春と秋に公開を予定しております。また、旭区は19年に旭区誕生50周年を迎えます。区民の皆さんとともに、活力ある区づくりをさらに進めていく好機であり、旭区の飛躍につなげていきたいと思いますので、一緒に盛り上げていきたいと考えております。本年もどうぞよろしくお願いいたします」
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