南希望が丘でカフェ「ハートフル・ポート」を営む五味真紀さん(55)が、神奈川県主催のビジネスグランプリで最優秀にあたる神奈川県知事賞を受賞した。主婦としての経験や知識を生かしたカフェ経営を通じ、地域の課題解決にも取り組む点などが評価された。
今回、五味さんが県知事賞を受賞したのは、県が主催する「かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018」。各自の知識や経験などを生かしてビジネスに取り組む人、これから挑戦する人を応援する目的で、昨年度から実施されている。概ね55歳以上を対象にビジネスプランを募集し、すでに起業している「ベンチャー」と起業を予定している「プラン」の2部門で、今年は合計109件の応募があった。
自宅の一部を開放する「住み開き」という形でカフェを経営する五味さんは、「『住み開き』によるカフェ経営と多世代交流事業の開催」という事業名でベンチャー部門に応募した。一次の書類選考を突破すると、今年1月に二次選考のプレゼンテーションへ参加。主婦としての経験を生かした経営や、地域の人々をつなげて孤食化・孤立化を防ぐという地域課題の解決にもつながる点などが評価され、見事に県知事賞の栄誉をつかんだ。五味さんは「ビジネスとして評価されたことがうれしい。スタッフやお客様、イベントを開いてくれる人など、多くの人のつながりがあったからこその受賞だと思う」と喜ぶ。
自宅を地域に開く
五味さんがカフェを始めたのは2014年6月。義母の死をきっかけに、自宅1階の空き部屋をカフェとして地域に開いた。主婦仲間のスタッフとともに経験を生かして運営し、温かみのある空間やランチなどを提供。また、多世代が交流できるイベントなども企画して地域住民が集える場を作り出している。
開店から約3年半が経ち、来客数は累計1万2千人を超えた。最近は会場として認知症カフェにも協力するなど、活動の幅を広げている。五味さんは「人と人がつながってお互いが支え合い、まちが元気になれば」と話した。
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