同一学区にある旭中学校(加藤裕之校長)と中沢小学校(小倉克彦校長)は10月20日、連携した防災訓練を初開催した。両校を会場に地域住民も参加し、避難所開設などを目的とした訓練を行った。
どちらも地域防災拠点で、昨年までは別々に訓練を実施してきた両校。昨年度から横浜市教育委員会が定める「併設型小学校・中学校」となったこともあり、さまざまな形で連携を図っている。
今回の防災訓練は昨年から両校で準備を始め、地域住民にも協力を呼び掛けたことで実現した。旭中1年生と中沢小6年生に加え、地域住民らが、自分の居住区域の地域防災拠点へ分かれて訓練に参加。旭中の加藤校長は「学校ごとの訓練ではなく、それぞれが住む地域の拠点で訓練を行うことで、子どもたちにも地域の一員であるという自覚をもってもらえたら」と狙いを明かす。
世代超えて協力
旭中では災害用トイレの組み立て、体育館の区割りや照明の設置、炊き出しといった主に避難所開設を目的とした訓練を実施。どの訓練でも小学生、中学生、地域住民が協力して作業にあたっていた。
一方、中沢小では消火器やAEDを使った訓練や、平面図で避難所運営を考える「HUG」などを体験した。HUGは町内会ごとのグループに分かれ、地震発生後に中沢小へ避難する想定で行われ、世代を越えて意見を出し合っていた。
訓練を終えて中沢小の小倉校長は「皆が本来避難する場所で訓練ができたのはよかった。課題などを共有して先のことも考えていきたい」とコメント。二俣川ニュータウン連合町内会の野本実会長は「初めての形だったが、世代を越えたコミュニケーションがとれてよかったのでは」と話した。
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