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旭区・瀬谷区 文化

公開日:2019.08.29

GLC学生ギターコンクール
さち小3年 白川さんが優勝
イハラ音楽教室から出場

  • 大人用のギターで器用に指を動かす白川さん

 さちが丘のイハラ音楽教室(伊原鉄朗代表)に通うさちが丘小学校3年生の白川千穂さんが、8月6日に豊洲シビックセンターホール(東京都)で開催された「第44回GLC学生ギターコンクール」の小学生低学年の部門(1〜3年)に初出場。クラシックギターの演奏で1位を獲得した。

 ギター・リーダース・クラブ(GLC)が主催する同コンクールはプロを目指す若者の登竜門として、全国から学生と学童が参加する大会。これまで村治佳織さんをはじめとした多数のプロギタリストを輩出している。

 課題曲「ポコ・アレグレット(ハ長調)」(F.カルリ)の録音審査だった第一次予選は、5月に実施。第二次予選と本選は同日の8月6日、審査員をはじめとした関係者の前で行われた。

 二次予選は課題曲の「アンダンテ(ハ長調)Op.31-1」(F.ソル)、本選では自由曲の「プレリュード」(M.M.ポンセ)を演奏。自由曲は指導する伊原さんから薦められたもので、同教室講師の伊原空弥(くみ)さんは「楽譜が真っ黒く見えるくらい複雑な曲調。子どもの手では弦も届きにくい、レベルが高い曲」と明かす。

 白川さんは譜読み作業に2カ月費やし、毎日2時間かけて練習。母の綾子さんのアドバイスも受け、利き手ではない左手も使えるように空き時間を見つけて手指を動かすトレーニングを続けた。

 練習の成果が功を奏し、「本番では思い通りに弾けた」と白川さん。先生から秘かに教えてもらった「ラムネを口の中で溶かしながら演奏する」という対策も実践し、落ち着いて乗り切れたという。1位が決まった瞬間は「驚いたけれど、目指していたので嬉しかった」と笑顔を見せた。

悔しさばねに

 5歳で同教室に通い始めた白川さん。「柔らかくて深い音色が良い」という綾子さんの考えから、クラシックギターを習い始めた。

 目標を作り練習へのモチベーションを上げるため、昨年秋からコンクールに挑戦することを決意。初挑戦となった今年6月の「第41回ジュニア・ギター・コンクール」では小学校中学年の部で4位に入賞したが、「緊張しすぎてしまった」と本人にとっては苦い思い出に。この悔しい経験がばねとなり、今回のコンクールで実力を発揮できたようだ。

 「ギターをずっと続けて、将来は伊原先生のように教室を開きたい」という白川さん。「魔笛」(F.ソル)や「大聖堂」(A.バリオス)などの難関曲にも「挑戦したい」と話していた。

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