南本宿町在住の佐々木太一さん(29)が、1月19日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)で行われた「第19回全日本マスターズレスリング選手権大会」のフレッシュマンズ30〜45歳の部100kg級で優勝した。競技歴は1年未満ながら、柔道をはじめ様々な格闘技の経験を生かし、勝利をつかみ取った。
直径9mの円の中で選手が組み合い、投げ技や寝技によって相手を倒すレスリング。2分2回の計4分の間に、柔道でいう「一本勝ち」にあたる両肩を1秒以上マットにつける「フォール」や、獲得ポイントによる判定で勝敗を決する。
佐々木さんは、社会人になるまでレスリング経験がない人が出場可能な「フレッシュマンズ」の部に参戦。1試合目は相手の背面から覆い被さってひっくり返す「がぶり返し」という得意技や寝技でポイントを順調に稼ぎ、試合開始から1分9秒で勝利をおさめた。
優勝が懸かった次の相手は昨年の同階級覇者。「昨年の王者ということで、少し緊張して臨んだ」と話すが、開始直後に柔道の大外刈りを模した足技をかけ、すかさずマットへ抑え込み、フォール勝ちへと持ち込んだ。わずか48秒での勝利。「優勝というタイトルを手に入れたことは自信につながるし、何より嬉しい」と笑顔で話す。
世界大会出場も
現在は秋葉中学校(戸塚区)で体育教諭として勤務する佐々木さん。かつて西谷中学校(保土ケ谷区)で勤務していた時には、日本発祥の格闘技「コンバットレスリング」で世界大会に出場した実績もある。
レスリングは昨年から競技を始め、埼玉の市民大会への出場を皮切りに、昨年12月には県内高校生が複数参加する合同合宿で一緒に汗を流し、同大会に向け準備を行ってきた。優勝の要因は多岐にわたる格闘技の経験。「特に6歳から取り組む柔道で、体に染みついた動きが応用できた」
現在、6月の全日本社会人選手権に照準を合わせて練習に励む。3位以内に入ると国内最大規模の大会「天皇杯」への切符が手に入る。「やるからには上を目指す」と意気込みを見せた。
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