温浴施設「横濱スパヒルズ 竜泉寺の湯」=白根=を運営するオークランド観光開発株式会社と旭消防署は12月2日、「大規模地震発生時等における施設使用に関する覚書」を結んだ。災害時に同施設が同署に消火用水などを提供し、地域の安全確保に努めていく。
今回の覚書は旭区内での震度5強以上の地震や、同施設の周辺で大規模断水などの災害が発生したことを想定し、地域の安全確保に向けて締結された。災害発生時に同施設が同署に対して温泉水などを消火用水として、また消防活動に必要な場所を提供することを定めている。
同施設で2日に行われた締結式には、同署の古屋明弘署長と同社の松永哲明副社長が出席。地域住民や施設職員が立ち合い、両者が覚書に署名した。
同社で初
同施設は昨年、地域の「いっとき避難場所」として近隣自治会とも協定を締結。施設職員が2011年に同社の別施設で東日本大震災を経験したことを踏まえ、施設として防災面での地域貢献を模索してきた中で今回の覚書締結に至った。
同社は現在、「竜泉寺の湯」を神奈川県をはじめ全国7カ所で運営しているが、施設が消防署と覚書を結ぶのは初めて。松永副社長は締結に際して「災害時に少しでも地域の方々のお役に立ち、愛される施設にできれば」とあいさつ。古屋署長は「大量の水を使わせていただけるのはありがたい。今後も施設、地域、署が三位一体となって災害に立ち向かっていきたい」と話した。
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