都岡町のグラウンドを拠点に活動する旭区硬式少年野球チーム「旭リトルリーグ」(島田貴之メジャー監督・蒔田涼晟キャプテン)が、神奈川県連盟の公式戦で県下10チームを制し優勝を飾った。チームは3年ぶりに全国大会への出場権を獲得した。
旭リトルリーグは4月に開催された「JA共済杯第9回インターミディエット全日本リトルリーグ野球選手権神奈川連盟大会」に出場。各地域の強豪チームが集う中、県内の10チームとトーナメント形式で対戦した。
初戦から準決勝までは、序盤で相手に先制点を取られる苦しい展開に。途中から試合のリズムをつかんで逆転勝利を収めた。
山場となったのは平塚リトルリーグに挑んだ2回戦。5回表まで0対4と苦戦を強いられていたが、タイムリーヒットで1点を返したことからよい流れに。さらに、好打者の加藤英太選手が満塁ホームランを放ったことで5対4と形勢を逆転した。その後同点に並ぶも、勢いに乗ったチームは6回裏でさらに1点を獲得し、6対5で勝利した。島田監督は「子どもたちの試合ではなかなか見られない劇的な展開だった」と試合を振り返る。
迎えた強豪・瀬谷リトルリーグとの決勝戦は、高校野球でも使われる球場の俣野公園横浜薬大スタジアムで対戦。初回から猛攻し、相手にペースをつかませない試合展開を見せた。エースの坂元恒陽投手の投球力で、相手に2塁を踏ませず71球を完封。5回コールド勝ちで優勝を手にした。
チームワークで勝利
旭リトルには現在、市内から集った小学6年生8人と中学1年生7人の計15人が所属。土日祝日の午前8時30分から午後5時30分まで、練習に励んでいる。直球・変化球に対応するマシン3台を使ったバッティング練習や、守備の連携プレーなどで技術を磨く。
チーム特有なのが「ミスを最小限に抑えて守りのリズムをつかみ、小さなチャンスをものにする」という戦い方。島田監督は「小さなミスが大きな失点につながってしまうので、最小限にすることが勝利に欠かせない」と語る。
チームワークの良さも旭リトルの魅力のひとつ。蒔田キャプテンは「今回の勝利もチームプレーあってこそ。バッターに選手一人ひとりが声を掛けてリラックスできるようにしたり、相手チームに負けないようしっかり声を出して臨んだ」と話す。
一方、野球人口が減少する中、選手不足が課題になっている。この対策として同チームでは野球体験会を定期的に開催。野球の楽しさを子どもたちに伝える活動を行う。「旭リトルから、横浜DeNAベイスターズの育成ドラフト1位指名される選手も出ている。多くの子どもたちに野球のおもしろさを感じてほしい」と同チーム。詳細は「旭リトルリーグ」でホームページを検索。
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