旭区・瀬谷区 社会
公開日:2023.07.20
旭区・旭警察署
迷惑電話防止機器を貸与
特殊詐欺被害防止へ
財産守る一助に
高齢者を中心に被害が続出する特殊詐欺。その手口はさまざまで、息子や孫を騙る「オレオレ詐欺」や、市職員や銀行員を騙る「還付金詐欺」など現金をだまし取るケース。警察官を騙りキャッシュカードを騙し取る「キャッシュカード詐欺盗」、偽のメールなどで料金を請求する「架空請求詐欺」などがある。被害者にとっては、リタイアし、貯めてきた老後資金で余生を楽しむ中での悲惨な出来事。騙されてしまえば「息子に相続するはずのお金が...」「孫に小遣いをあげたいのに...」といった状況にもなり兼ねない。
旭区内では、昨年は77件発生し、被害額は1億4570万円で、一度に2000万円を上回る被害も発生。今年は5月26日現在で23件発生し、被害額が3000万円を超え、決して他人事にはできない状況だ。
1カ月で40個
こうした被害をなくすため、旭区と旭警察署は5月、特殊詐欺の被害を未然に防ぐことを目的として、特殊詐欺対策に関する協定を締結。被害者の多くが、犯人と電話でやり取りを行っていることを踏まえ、対策として、区民に対する迷惑電話防止機能が付いた機器の貸し出しを決定。6月15日から始め、1カ月で約40個ほどの貸し出しを行ったという。
迷惑電話防止機器の貸出対象は、申請日において区内在住の65歳以上で、録音された音声その他の情報の、特殊詐欺事件捜査等のため警察への提供に同意する人。残り60台ほどの貸し出しが可能。要望があればさらに貸与する予定。申し込みは旭警察署生活安全課へ電話(【電話】045・361・0110/平日の午前9時から午後4時まで受付)で。
旭区では、これまで3年間迷惑電話防止機器の購入に対し、区民の手続きにより一人1万円の助成を行ってきた。今回から迷惑電話防止機器の貸出を区が警察に委託することにより、区民が自分で手続きをするよりハードルが低くなり、手元に届きやすくなることで、より多い台数を使ってもらうという狙いがある。
窓口となる生活安全課担当者は「詐欺を防止するには、そもそも犯人と話さないことが有効。犯人は録音を嫌がるので、ぜひ機器を活用してほしい」と話す。
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