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旭区・瀬谷区 教育

公開日:2023.08.17

未来のB(ブラック)J(ジャック)目指して
県立がんセンターで中高生企画

  • 手術室での手術体験

  • 皮膚の縫合にも挑戦

  • 実験に熱中する参加者ら

 神奈川県立がんセンター=中尾2の3の2=で、夏休みを利用して中高生を対象にした講座が開催された。

 8月5日に行われたのは、医師の仕事を体験する「ブラック・ジャックセミナー」。同センターで15年程前から続いている人気のセミナーで、今年はコロナ禍で4年ぶりの開催となった。県内在住・在学の中学1年生から高校1年生が対象で、100人以上の応募の中から抽選で選ばれた50人が参加した。

 参加者はグループごとに本物の手術室でメスやカメラを使った手術体験をはじめ、内視鏡や超音波メスやエコーの操作、縫合などを体験した。

 セミナーには医師、看護師をはじめ30人以上のスタッフが関わった。伊藤宏之呼吸器外科部長は「他の病院ではまねできない」と胸を張った。

 二俣川看護福祉高校への進学を考えているという希望が丘中学3年の諸橋志乃さんは「縫合が難しかった。間違えてはいけないという大きな責任を感じた」と振り返った。

 酒井リカ病院長は「10年後に一人でも多くの人が今日の経験を未来に繋げてもらえれば」と期待を語った。

 また8月1日には同センター臨床研究所で、実験を通してがんや細胞について学ぶ講座「がん細胞を探し出せ!」が開催された。講座では、細胞のPCR検査やゲノム抽出などを行った。

 同研究所の宮城洋平所長は「疑問を持つことが大事。実験で自らの手で細胞を扱い、そこで生じた疑問を調べる力を身に着けてほしい」と語った。

 講座に参加した中学1年生の北山実結さんは「小さい頃から医者に憧れ、志してきた。今回、実際に目で細胞を見た経験をこれからに活かしたい」と話した。

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