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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2024.02.01

旭交通安全協会所属の交通指導員として、交通栄誉章緑十字金章を受賞した
二宮 健司さん
善部町在住 77歳

地域見守る好々爺

 ○…交通安全の推進に長年貢献した人に送られる最高の賞「交通栄誉章緑十字金章」を受賞し、「胸がいっぱい」と感慨深げに話す。交通指導員として50年間、小学生の通学路の見守りや、交通安全教室の運営に携わる。30年ほど前には、当時あまり行われていなかったという人形と車の衝突実験を安全教室に取り入れた。「最初はうまくいかず、『真面目にやれ』と怒られたが、次第に周囲の理解も得られるようになった」と振り返る。

 ○…生まれも育ちも善部町。中学卒業後は音響製品の工場に勤務した。しかし、「人との交流のしかたや商売を覚えたい」という思いで、26歳で会社を辞めて自営業を始め、仕事にのめりこんでいた最中、40代前半で脳梗塞を発症。字も書けないような状態になり仕事は引退した。周りの支えもあり徐々に回復し、今でも交通指導員として活動を続けている。「働きすぎが祟ったのかな。一時はダメかと思った。健康は大事だなと実感した」と笑う。

 ○…10代の頃からカメラが趣味で、仕事の合間に風景写真を撮りに出かけていた。今も現役で、3年ほど前には新しいカメラを購入した。「交通指導で忙しいが、良いものを使いたいという気持ちで買った。こんなにお金を使ってバカみたい」と破顔一笑。

 ○…指導員として子どもと接する際に意識しているのは「まじめすぎない」ということ。商いで培った会話のノウハウも生かし、子どもたちへの指導や交流を続ける。70歳まで少年補導員も務め、子どもから人生相談を受けることも。「子どもたちと一緒にいると楽しいのが根本にある。熱心に指導を聞いてくれると嬉しい。依頼がある限り指導員は続けていきたい」と意気込む。

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