障がいのある人などが読みやすい本を集めた「りんごの棚」が3月23日、瀬谷区役所の地域振興課に設けられた。障がい者などの読書活動を推進する取り組みで、同日から貸し出しサービスを行っている。
「りんごの棚」は、スウェーデンの公共図書館が発祥。言語障がいのある子どものために作られたりんごのおもちゃが名前の由来で、コーナーや本のマークに使われている。同様のコーナーが図書館に設けられることはあるものの、区役所での導入は珍しいという。同課の職員によると、障がい者支援施設の関係者などが来庁する機会は多く、「用事のついでに本を借りて、それぞれの事業所で楽しんでもらえれば」と期待する。
りんごの棚に置かれているのは、知的障がい者や母国語が異なる人など向けに写真やピクトグラム(絵記号)を多用し文章も平易な「LLブック」、通常よりも大きな文字で書かれた「大活字本」など。また、文章や写真の輪郭を点字で表現した絵本なども置かれている。現在の所蔵数はおよそ60冊だが、同課では今後増やしていきたい考えだ。
瀬谷区在住・在勤・在校(園)者、区内の作業所やグループホームの在籍者・担当者が借りることができる(身分証などの提示が必要)。同課の職員は、「LLブックのような本があることを多くの人が知るきっかけになれば。まずは窓口で実際に見て、触って欲しい」と呼びかけている。問い合せは同課【電話】045・367・5694。
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