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難聴の経験 人のために 補聴器職人 大槻さん

社会

掲載号:2016年8月11日号

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補聴器を調整する大槻さん
補聴器を調整する大槻さん

 「耳が悪いが、自分は恵まれている」――。そう話すのは、下倉田町の補聴器専門店「おみみショップ」の大槻公孝さん。長年難聴に悩み、様々な苦労を経験してきた。現在、その経験を生かすように補聴器職人として働いている。

◇  ◇  ◇

 職人としての出発点は、子どもの頃に始めた「アマチュア無線」。試行錯誤の末に作りあげた無線機で、世界中の人とつながる体験に心躍ったという。「小遣いのほとんどは秋葉原に消えた」と笑う。

 耳が悪いことに気がついたのは、高校2年の頃だ。無線機から流れる「ピー」というトランス音。友人は気がついているのに、自分は気がつかない。ヘッドホンのかけすぎか、中学の頃のプール病か、抗生物質か…理由はわからなかった。

苦しみの連続

 大学卒業後は通信関連の会社にエンジニアとして就職。アマチュア無線で培った技が大いに役だった。

 一方、年齢を重ねるうちに耳の症状は悪化した。「聴こえるなら何でもしたい」…自分に合う補聴器を求めて探し回ったが、すぐには見つからなかった。気苦労も多かった。会議や取引先との会話に全神経を集中させなければならない。つい雰囲気に合わせて会話をする姿を冷やかす人もいた。

 ストレスでどうしようもなくなった頃、妻が言った。「なんとかなると思うから辞めてもいいよ」。その言葉で、25年務めた会社を退職する決心をした。

 退職からしばらくして、ある補聴器職人と出会う。彼も難聴だった。「聴こえない苦しみをわかってもらえた」。その補聴器で、久々に「聴こえる」体験をした。

経験を生かして

 「聴こえないからできることがある」と考えた大槻さん。持前の技術を生かし、自分でも補聴器の調整をするようになり「おみみショップ」を立ち上げるに至る。

 「耳が悪い」と言っても、人によって悪い部分は千差万別。だからこそ微妙な調整ができる職人の存在は必要だという。「補聴器は恥ずかしいと思われがちだが、つけた方が良い生活になる。頼りになる補聴器屋に、早めに相談を」と話した。

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