自身が作詞作曲、振りつけをした「遊び歌」を歌うイベントを開催する 三根 政信さん 平戸在住 62歳
「遊び歌」で人を笑顔に
○…「大きな栗の木の下で」や「アルプス一万尺」などの童謡に手や体の動きをつける「遊び歌」を続けている。それだけでは満足せず、自身で作詞作曲、振りをつけた作品を披露するイベントをあす22日(金)、東戸塚地区センターで行う。「子どもだけでなく、大人も一緒に楽しめる。この魅力を最大限に伝えたい」と頬を緩める。
○…初めて遊び歌をつくったのは24歳の頃。保育士として勤めていた施設で園児たちを喜ばせようと、得意のギターを片手に作曲したのが始まりだった。歌に合わせて自由に踊る子どもたちを前に、「もっとレパートリーを増やして楽しませたい」と思い立つ。以降、著名な幼児音楽の作曲家に師事し、作品づくりに没頭。経験を積むうちに「シンプルな歌づくり」を重視するように。「簡単な歌詞やメロディーだと、子どもたちがイメージの赴くままに振りつけしやすく、表現力の向上につながっていく」。そんな考えのもと、今まで1000曲以上を制作。幼児向けの本へ楽曲の掲載も果たした。
○…戸塚へ引っ越して30年以上。「昔ながらのあったかさがある」とまちに愛着を抱き、2人の息子も区内で育て上げた。たくさんの愛情を注ぎ「毎晩絵本の読み聞かせは欠かさなかった」という。最近では2歳になる孫に夢中。「徐々に言葉を覚えてきたから、一緒に歌えるものをたくさんつくらないと」と、自然に目尻が下がる。
○…7年前、東日本大震災で津波の被害にあった保育園を支援するため、遊び歌のCDを制作、売り上げを寄付した。現地で親子向けのライブも開催し「“歌って踊ってたら元気が出た”と言われ、本当に嬉しくて」と感慨深い表情を浮かべる。「これからも遊び歌で多くの人を笑顔したい」。その一心で前進し続ける。
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4月18日