神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2019年9月12日 エリアトップへ

書籍「妊娠・出産カレンダー」を上梓した、小川クリニックの院長を務める 小川 博康さん 舞岡町在勤 64歳

公開:2019年9月12日

  • LINE
  • hatena

「正しい知識」で安産迎えて

 ○…戸塚の地で20年にわたり活動する産婦人科医。このほど上梓した書籍で最も伝えたいのは、産むまでの”経過”の重要性だ。妊娠中は適切な食事や運動管理をしないと出産時のリスクが上がるため「耳あたりの良いインターネットの情報をうのみにするのではなく、正しい知識のもと日頃の生活を送ることが大切だと伝えたい」と話す。

 ○…これまで2万人の出産に携わってきた。印象的なのが20年近く前に訪れた「47歳で初産」という女性だ。「命がけになるかもしれませんよ」との言葉に「死ぬ気で産みます」という肝の据わった返答。その思いに応えるよう、生活や食事を徹底的に指導した。「相当きついことも言ったが、すべて指示通りにこなしてくれた。そして無事に出産。体型も変わらず、妊娠前のスパッツを履いて帰っていきました」。”経過”が大事という考えを新たにしたという。

 ○…舞岡町にある小川クリニック産婦人科の3代目として日々の業務に携わる。年中無休で働き運動会にも来てくれない父の姿を見ながら「ぜったいに親父のようにはならない」と誓っていた少年時代。しかし運命によって医師の道へといざなわれた。日本医科大学を卒業後は同大学に勤務し、世界で類を見ない胎内手術を成功させている。そして現在、舞岡の地にて年中無休で働く。「結局自分も、子どもの運動会に行ってやれない父親になってしまったね」

 ○…「診療のために人様のプライベートに関わる部分を尋ねたり、時には手術のため体を切ることもある仕事。『医者をやらせていただいている』という感覚を忘れてはいけないと思う」と語る。これからも安産をめざす人に向け、培った知見を還元しながら、地元の産婦人科として新たな命を迎え続ける。

戸塚区版の人物風土記最新6

青葉 裕子さん

東俣野町の農園で多世代コミュニティーの形成を目指す

青葉 裕子さん

東俣野町在住

3月28日

山口 キヌさん

102歳を迎えてなお、元気にスローライフを楽しむ

山口 キヌさん

平戸在住 102歳

3月21日

菅原 美穂さん

横濱花博連絡協議会の副会長を務め、マスコットのブンブンをデザインした

菅原 美穂さん

市内在住 38歳

3月14日

金山 保さん

2023年度の神奈川県青少年育成功労者表彰を受賞した

金山 保さん

汲沢町在住 71歳

3月7日

渡辺 萩風(わたなべのしゅうふう)さん

4月から下郷小学校コミュニティハウスで「名句鑑賞集中講座」の講師を務める

渡辺 萩風(わたなべのしゅうふう)さん

(本名:渡辺 治夫)戸塚町在住 81歳

2月29日

石橋 重則さん

横浜市学校保健大会で表彰された、東汲沢小学校ひぐみ学援隊の隊長を務める

石橋 重則さん

汲沢在住 72歳

2月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

  • 1月11日0:00更新

戸塚区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook