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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2023.09.28

戸塚税務署長に就任した
斎藤 兼太郎さん
相模原市在住 56歳

人生の躍動は出会いから

 ○…戸塚、泉、栄の3区にまたがり、管轄内人口は約50万人。「住んでいる人も、人の出入りも多い。ものすごく都会に感じる」。署内業務のデジタル化を掲げ、税務署入口にあった申請書類を撤去、電子申告・納税の案内を強化した。リモートワークも推進し「署員の健康を守るのも署長の仕事」と新たなスタイルを模索する。

 ○…高校卒業後、国税局に採用され、初の勤務地は都内の税務署だった。仕事をしながら大学にも通い、経営学部でかけがえのない友人もできた。29歳で脱税の取り締まりや差し押さえなどを行う査察部に入る。仕事のイロハを「師匠」と呼ぶ上司に学んだ。「鬼のような人だったけど、愛情を持って接してくれた。『人との出会いを大切に』が教わったことの中で印象深い」。異動の多い職種だからこそ、胸に刻まれているという。「自分の人生に誰がどんな影響を及ぼすかわからない。今でも大切にしている言葉」

 ○…査察部での19年間を「帰る暇もないくらい忙しかった。張り込みをしたこともあるよ」と懐かしむ。プライドを持って業務にあたる仲間に囲まれ「充実した毎日だった」と笑顔で振り返る。一方、数々の現場を見る中で「租税教育は我々の責任」と若い世代の納税知識・意識の向上の必要性を語る。

 ○…職場の同期だった妻と2人暮らし。趣味は15年ほど前にツールドフランスを知って始めたロードバイク。10月開始のインボイスの周知には、関連団体や企業との出会い、協力が多分にあったという。年度末に向け、イータックスの広報も進めたい考え。「どこでもできるのが理想。まずは税務署前の坂下に二次元コードの看板を建てるのはどうかな」と積極的な姿勢を見せた。

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