意見広告・議会報告
県政報告 159 環境問題に妥協は不要 神奈川県議会議員 北井宏昭
近年、マイクロプラスチックよりもさらに小さい、ナノプラによる生態系や人体への影響が懸念されています。
ナノプラとは、非常に微細なプラスチック粒子のこと。目に見えるマイクロプラスチックですら、すでに大問題ですが、イメージしてください、角が取れて丸くなったマイクロプラスチック。その取れた角がナノプラです。一体どれだけの量のプラスチックが、目に見えないサイズの粒子となって剥がれ出て、海に溶け出して、空に舞い上がり、体内にも取り込まれることを。国も欧米も、内分泌かく乱作用が疑われる化学物質として扱いはじめています。
最近の研究では、ペットボトル飲料水に含まれたり、プラスチック容器を電子レンジで加熱した際や、化学繊維の衣服を洗濯した際、など等から多く発生すると論文で発表されており、いずれ深刻な問題になると確信し提言しました。県は「影響を指摘する研究者がいる。まずは試験機関や大学での研究結果の情報を収集する」旨を答弁。今後もフォローします。
これまでも私は「神奈川県プラスチック資源循環推進等計画」について、『この計画では課題の解決には至らず改訂すべき』と、その不備を指摘してきました。その不備は諸般の事情と察しますが、将来を担う子供達には、そんな事情は関係ありません。子供達のことを考えれば、環境対策に妥協はないはず。
ディーゼル車規制など、かつての神奈川県は地方の時代をリードして来ました。プラスチックでも、神奈川県が動けば全国が動きます。ためらうことなく、全国をリードするよう訴えました。
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