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千両万両通し 縁起の良い「マンリョウ」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2012年1月5日

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葉の下に実をつけるマンリョウ=写真上=、茎の先端につけるセンリョウ=同下=
葉の下に実をつけるマンリョウ=写真上=、茎の先端につけるセンリョウ=同下=

 明けましておめでとうございます。おめでたいことに関連し「マンリョウ」の話をしましょう。「センリョウ・マンリョウ・アリドオシ」の3種を寄せ植えして、正月の飾りとする習わしがあります。この3種はいずれも小低木で、赤い実と光沢のある常緑の葉が美しく、花の少ない冬の時期、盆栽には最適です。

 マンリョウは、江戸後期の園芸文献に「花家に多くあり、葉は百両金に似て短く…」と記されており、花屋が「百両金」に対してこの名をつけたようです。その後、センリョウはマンリョウに対して名付けられました。いずれも園芸種です。

 マンリョウの実は葉の下に隠れるように、センリョウの実は繁っている葉の上、茎の先端に多く付けます。まさに一万円札(マンリョウ)は千円札(センリョウ)より、しっかりと財布の奥に隠している感じですね。アリドオシは、高さ30〜40cmほどの小灌木で、茎に1〜2cmの棘(とげ)を持ち、小さい葉が平面上に美しく広がっています。この名は蟻も通すほどの鋭い棘を持つことからつきました。

 その後、人は遊び心を発揮し百両に「カラタチバナ」、十両に「ヤブコウジ」、一両に「アリドオシ」と呼ぶようになりました。これらはいずれも野生種ですが、金沢区内には、アリドオシだけは自生していないようです。しかしアリドオシによく似た「ニセジュズネノキ」は見ることができます。
 

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