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クモが這っているような花の形 まず咲く早春の花「マンサク」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2012年2月16日

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 マンサクの語源にはいろいろあります。黄色の花が葉の少ない枝にぎっしりと咲くため「満咲く」、曲がりくねった細長い花弁が「豊年万作」を願って踊る姿に似ているから、また春一番早く咲くので「まんず咲く」等あります。春一番に咲く植物には他にもいろいろとありますが、雪の多い新潟地方では、雪深い中真っ先に咲くようです。

 4枚の花弁が細長く曲がっているので、私にはちょうどクモが細い脚をゆっくり伸ばしながら、歩いているようにも見えます。

 花弁の黄色と雄蕊(おしべ)の赤色との対比がさらに美しさを加えています。また秋には楕円形の葉が、黄金色に美しく黄葉します。樹皮は非常に強靭なので、昔から籠や棚の材料にしたり、薪を縛ったり利用していました。また時間が経るにつれて、引き締まっていくので、世界遺産の合掌造りにも使われたといわれています。

 マンサクには、マンサクの変種で葉が丸い「マルバマンサク」や中国原産の「シナマンサク」、また品種改良された花弁の基部が赤い「ニシキマンサク」、花弁全体が赤い「アカバナマンサク」と「ベニバナマンサク」等、様々な種類があります。いずれもマンサクの仲間は、香りがよいので親しまれています。
 

黄色い花が美しいマンサク=写真上=と花弁全体が赤いアカバナマンサク=同下=
黄色い花が美しいマンサク=写真上=と花弁全体が赤いアカバナマンサク=同下=

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