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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2012.07.05

サッカーJ2湘南ベルマーレへの内定が決まった
村岡 拓哉さん
釜利谷西在住 神奈川大学4年

ひたむきに「夢」切り拓く



 ○…「絶対にプロにさせてやる」―。神奈川大学入りを決意させた大森酉三郎・前監督のこの言葉が、いま、現実になった。6月15日、サッカーJ2湘南ベルマーレから届いた「内定」の二文字。「子どものころからの夢が叶いました」と、顔をほころばせる。昨年から、特別指定強化選手としてベルマーレの練習に合流。好機を無駄にすまいと重ねた努力が、ついに結実した。



 ○…地元・夏山FC出身。指導者だった父の影響で、兄と一緒にプレーするようになった。「きっかけがあったというより、自然と自分もやる流れになっていましたね」と笑う。小3から中学まで、追浜のF・マリノス下部組織でプレー。「試合になかなか出られず、満足できる結果は得られなかった」と悔やむが、6年間で基礎体力とスピードを得て、いまの土台を築いた。



 ○…急成長したのは、日大高サッカー部時代。出場機会に恵まれ、試合の経験を力に変えていった。3年次、JFLプリンスリーグ昇格を懸けた試合では、先行を許すも逆転勝利。「サッカーは一人じゃできない。みんなで喜びをつかめるから楽しい」。イレブン全員の力で栄光を手にした経験は、かけがえのない財産だ。神大では、スピードを生かしエースとして活躍。漠然と抱いていた「プロ」という目標は、どんどんクリアになっていった。「サッカーでなければ、何をしていたんだろうって思います」。わき目も振らず、目標へ向かい駆け抜けてきた。



 ○…フィールドを縦横無尽に走り、得点へと導くプレーが評価されている。だが、意外にも走るのは嫌いなんだそう。「ボールに触っている時間が一番楽しいです」と屈託ない笑顔を見せる。”サッカーが好き”という原点は、今でもぶれてはいない。オフにはボウリングを楽しむという21歳。取材中も終始謙虚な「好青年」だが、「スタートが大事。1年目から試合に絡める選手になります」と秘めたる闘志をのぞかせた。

 

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