金沢区・磯子区 社会
公開日:2012.10.11
学生と企業が商品開発
三徳の「浜たき」をデザイン
あさりを中心とした海産物の卸売総合商社である三徳(みつのり)(鳥浜町)の新商品「浜たき」の商品デザインを、神奈川県立産業技術短期大学校(旭区)の2年生が手がけた。10月3日、同社で表彰式が行われ、高橋章社長自ら学生たちをねぎらった。
こうした企業と学生の産学連携は、横浜市経済局工業技術センターが2009年から行っており、今年で4回目。今年度は選考の結果、7校と10企業が参加し、新商品の開発に取り組んでいる。
三徳の新商品「浜たき」のデザインに挑んだのは9人の学生。4月に同社を訪れ、工場の見学や商品の説明を聞き、各自でアイデアを膨らませた。「商品コンセプトが明確で、デザインイメージがしやすかった」と学生たち。その後、デザイン案は4案に絞られ、社長や社員のアドバイスを取り入れデザインを調整。1案につき、ラベルとWEB用広告、レシピ入りPOPの3種類を完成させた。
4案の中で、いち早く商品の顔としてデザインが採用されたのは、新部(にいべ)彩さんと小野寺咲さんのチーム。真っ赤な太陽と商品の写真が店頭に置いた時にインパクトがあるとして、評価された=写真下=。11月末には商品化され、大手スーパーの店頭に並ぶ予定だ。
新部さんは「会社に行き社員さんの話を聞いたことで、『ちゃんとやらなきゃ』と仕事への責任感とがわいた。自分のデザインが店頭に並ぶことを想像すると嬉しい」と顔をほころばせる。高橋社長は「学生の若さ、アイデアに刺激を受けた。若い人が一生懸命やる真剣さがよかった。今後も協力していきたいね」と話した。他の3案も今後、使用する方針だ。
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