神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

共に白髪が生えるまで 夫婦和合をあらわす「ウラジロ」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2013年1月10日

  • LINE
  • hatena

 今回は正月の飾りに用いられる植物の一つ「ウラジロ」を取り上げます。ウラジロは暖地の明るく開けた斜面等に多く群生するシダ植物です。昔はシダといえば「ウラジロ」を指し、漢字で「歯朶(シダ)」と書きました。

 室町時代の文献に、「歯朶(ヨハイノエタ)なるウラジロが、めでたい元旦に用いられている」という意味が記されています。「歯」は「よわい(寿令)」で長生きを、「朶」は「えた(枝)」で子孫の繁栄を表しています。別名を「モロムキ(諸向き)」といい、2枚の大きな葉が左右対称に末広がりに伸びていることから、睦ましい夫婦に例えられてきました。さらに葉の裏が白いので、「共に白髪」に通じることから、縁起の良い植物として正月のお飾りに用いられるようになりました。

 茎(葉柄)は硬く光沢があり、籠などを編むときの材料に適しています。こうした葉柄や葉はいつまでも色あせず、しゃきっとしていることも正月用材として好まれて来た理由なのかもしれません。

 ウラジロは金沢区も含め横浜市内に点在しているという記録がありますが、現在区内ではほとんど見られなくなりました。
 

縁起が良く色あせない「ウラジロ」は正月飾りにも
縁起が良く色あせない「ウラジロ」は正月飾りにも

医療法人社団 船洲会 船洲会歯科診療所

1962年に開業して以来、60年以上地域の歯科診療を担ってきた総合歯科診療所

https://rarea.events/event/196140

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook