神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

春告草、初花草の名を持つ 「ウメ」は蕾より香りあり 日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

公開:2013年3月7日

  • LINE
  • hatena

 ウメの花が香る早春、心もウキウキしてくるシーズンの到来です。ウメは古い時代に中国より花とその文化(庭に梅を植えて早春の香りを楽しむ風習)が伝わってきました。こうしたウメの花に対する日本人の美意識や自然観には、中国の影響が大きく関わっています。清廉高雅な面と、艶やかな面を持っており、日本人の心を強くひきつけるものがあります。しかし、西洋人にはあまり関心が持たれていないようです。

 奈良時代の万葉集には、白梅のみが詠われており、平安時代の枕草子からは紅梅も現れるようになりました。このことから白梅が先に渡来し、後から紅梅が入ってきたと考えられます。そして、平安時代になると、日本の文化の発達と共に宮廷にウメを植える風習は、次第に左近の桜、右近の橘へと移り変わりました。

 古木のウメには、写真のようなコケ状のものが付着しているのを見かけます。これは「ウメノキゴケ」という藻類と菌類が共生している地衣類で、コケではありません。日本には約80種のウメノキゴケがあり、大気汚染に対して敏感で、大気のきれいなところほどよく生育します。このような植物を「環境指標植物」といいます。
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook