区内福浦の財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)横浜研修センター(YKC)は3月27日をもって閉館する。これに先立ち1日、同センター2階の食堂でYKC懇親会を開催した。行政や団体関係者、日本語ボランティアら約150人が参加し、センター閉館を惜しんだ。
1964年に磯子区汐見台に開館したYKCは、1989年に現施設のある福浦に移転。25年にわたり、技術協力を目的とした人材育成の場として、アジアを始め世界中から集まった外国人研修生を育ててきた。今年度は計30ヵ国1034人の研修生が滞在。だが財政状況の悪化などで事業縮小が決まり、閉館することになった。
杉山広美さん(71・釜利谷西在住)は約20年間、同センターでボランティアとして研修生に日本語を教えてきた。1000人以上の研修生に関わり、その一部からは、今も「かあさん」と慕われているという。「閉館は寂しいが、研修生とは個人的に交流は続けていきたい。お金に代えられないものをいただいた」と話した。
この施設は4月から、地元企業の光洋が所有する。建物はそのまま残し、一部をオフィスとするほか、研修会場として企業などに貸し出しもするという。人事部の神尾一寿部長は「長年地域に親しまれてきた施設なので、企業に限定することなく、地域にも広く開放していきたい」と話した。
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