「鳥の暮らし、守って」 長浜公園の野鳥 半減
5月10日(金)から16日(木)は愛鳥週間。鳥や、鳥を取り巻く生態系を守ろうと1950年、日本鳥類保護連絡協議会が定めた。
長浜公園は区内有数の野鳥観察スポットだ。「区内で見られる鳥は全てここで観察できる。これまで138種の鳥が確認できた。日本で普通に見られるのが350種なので多い方」と話すのは、愛鳥家が集まる「はま鳥クラブ」の代表を務める兼松史朗さん(70)。年に4回ほど区内の小学生に野鳥について授業を行っている。また雨の日以外は毎朝、同クラブのメンバーと野鳥を観察。長浜公園を中心に15年、野鳥を観てきた。
鳥は環境の変化に敏感な生き物。渡り鳥はロシアや東南アジアの環境変化に影響されることもある。「開発などで一カ所変わると全体に及ぶ。長浜公園の野鳥は減少傾向。この20年間で半数以下になった」と指摘する。エナガやモズなどの小鳥はほとんど姿を消したという。
長浜公園でよく見られるのがカモやサギ。このほか、富岡総合公園ではヤドリギの実をついばむヒレンジャク、海の公園では3千羽のスズガモの集団など珍しい野鳥の姿を観察できる。兼松さんは「鳥には鳥の生活がある。それを垣間見るつもりで乱さないように観てほしい」と話していた。
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