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金沢区・磯子区 社会

公開日:2013.07.25

住宅型認知症デイが開所
「落ち着ける場所に」

  • 「やまゆり」の外観

 社会福祉法人すみなす会(入江昭明理事長)が運営する、認知症対応型のデイサービス「やまゆり」が6月1日に釜利谷東に開所した。認知症対応を専門とし、新築で建てられた施設は区内でも珍しいという。

 すみなす会は認知症対応型と一般のデイサービスが併設されているケアプラザを区内で運営。デイサービスの併設は他所でも多く見られるもので、利用者に多くの職員が対応できるという利点がある。

 しかし認知症患者にとっては、他人の声や雑音が多く聞こえるため、過剰に反応しパニックになる例があった。一般デイサービス利用者の目線や反応が気になり、通所を拒む認知症患者もいたという。社会的な孤立感を解消するために、利用者が落ち着いてコミュニケーションができる施設が望まれていた。

 そこで柳町地域ケアプラザの笹田通子所長が「やまゆり」の開所を提言。同所は「落ち着ける場所」にこだわり、戸建て住宅をイメージして建てられた。利用者がゲームや手遊びなどを行う空間はダイニングキッチンがあるなど、家庭のリビングのような作り。戸建て住宅型の長所を活用し、洗濯物や食器洗い、家庭菜園などの家事を通したリハビリを受けている。

 柳町地域ケアプラザから移動した利用者のうち、かつて踊りや歌に参加しなかった人が「やまゆり」では積極的に参加するようになったという。笹田所長は、「認知症でお困りの方は、過ごしやすい空間でリハビリを受けることが大切。この施設が選択肢のひとつになれば」と話している。

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