金沢区・磯子区版 掲載号:2014年12月18日号 エリアトップへ

摂食障害の悩み支える のびの会が市社協表彰

社会

掲載号:2014年12月18日号

  • LINE
  • hatena
利用者の「居場所」となるミモザ
利用者の「居場所」となるミモザ

 区内のNPO法人「のびの会」が11月25日、横浜市社会福祉協議会会長表彰及び感謝を受けた。

 同会は1998年、摂食障害を専門とする全国初の通所施設として「ミモザ」(寺前)を立ち上げた。

 摂食障害は過度な食事制限や、食べたものを吐く症状などがあげられ、原因は心理的なものが多い。同会副理事長の福富静子さんは「例えば思春期の不満やイライラが内向きになった場合、食行動を含む自傷行為として出てくることがある」と話す。

 ミモザは摂食障害や境界性パーソナリティ障害に関する勉強会を実施しているほか、「食」に向き合うための昼食会などを行っている。登録者は50人弱で、市内外から毎日10人程度が通う。

 Aさん(43)の過食嘔吐は18歳の頃から始まった。部活動や勉強など、なんでも一生懸命に取り組むほうだったという。一方で母親からは厳しい叱責をされた。「過食嘔吐が始まったことで、自分の心の異変に気付いた」と話す。

 食事を多量に取る一方、「胃の中に物が溜まっていると太ってしまう」という思いが募り、吐かずにはいられなくなった。「思い返せば、痩せた状態でいないと、周りが心配してくれなくなるという思いもあったのかも」と話す。

 ミモザの良さは「通える場所があること」だという。境界性パーソナリティ障害も抱えているというAさんは、家にいると酒や市販薬を多量に飲んでしまうため「通うこと自体が自分にとって意味がある」と話す。

 食べることを過度に制限する「拒食制限型」のBさん(32)は、「悩みを克服している先輩の姿を見ることで、自分にもできると思えるようになった」と話す。一時は32kgにまで落ちた体重を、半年間で50kg増やした。「今の体形は不本意だが、『過食は過渡期』だと先輩に教えてもらえている」と前を向く。

 「なかなか理解してもらいにくい障害」と福富さん。「だからこそ知ってもらうことも大事にしていきたい」と話す。

 同会は2015年1月11日(日)、市健康福祉総合センター(桜木町1の1)で講演会を実施。時間は午後2時から4時まで。

 鈴木メンタルクリニックの鈴木健二院長が講師となって話すほか、当事者による体験談発表がある。参加費は2500円。事前申し込み不要。問い合わせは【電話】045・787・0889へ。

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

「就職氷河期」世代を支援

「就職氷河期」世代を支援 経済

市が相談窓口開設

10月29日号

協議会が外周を清掃

横浜南部市場

協議会が外周を清掃 社会

「よりより環境づくりを」

10月29日号

「花の写真で心癒して」

「花の写真で心癒して」 文化

洋光台CCラボで展示

10月29日号

未然抑止活動に感謝状

特殊詐欺

未然抑止活動に感謝状 社会

磯子警察署が医師会に

10月29日号

県大会で2連覇

汐見台在住三枝木さん

県大会で2連覇 スポーツ

「開催に感謝したい」

10月29日号

維新が浅川氏擁立へ

神奈川1区

維新が浅川氏擁立へ 政治

次期衆院選に向け

10月29日号

あっとほーむデスク

  • 9月17日0:00更新

  • 9月9日18:45更新

  • 9月3日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年10月29日号

お問い合わせ

外部リンク