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物語でめぐる金沢 第二章 ”武藏金澤の一日”( 『定本與謝野晶子全集20巻』「街頭に送る」所収)文・協力/金沢図書館

公開:2015年1月29日

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金沢園内から見た海(昭和5年)=金沢園提供
金沢園内から見た海(昭和5年)=金沢園提供

 歌人・与謝野晶子も金沢を訪れ、「横浜貿易新報(昭和5年9月7日)」(神奈川新聞の前身)に「金沢の一日」を発表しています。夏の間、金沢の公会堂を僑居(きょうきょ)にする知人の勧めで短歌会を開き、夫の鉄幹とともに短歌仲間と朝9時に横浜に集合して、乗合自動車を乗り継ぎ”寺前区の日本建で平屋の公会堂”(現在の寺前町内会館の場所)に到着します。8月24日のことです。

 当時は”軒前六尺まで蓮田、その向こうと左右に稲田、さらにその向こうに海が見え、やや右に夏島と野島が望まれる”という風情でした。近くの森の中の井戸から水を汲んでもらって手や顔を洗い、海からの風に吹かれて短歌を詠み、昼食後は瀬戸の防波堤まで行き、公会堂で一休み。その後、称名寺を訪れ、北条顕時其他の墓を拝し、大橋新太郎氏の別荘の前を通って、金沢園に着きます。

 大橋新太郎氏の生誕150年を記念して有志で記念碑を金沢区役所で説明看板を金沢町第二公園に設立したのは、記憶に新しいところです。また、金沢園では晩餐の前に歌を詠むために園庭を散策し、海を眺め”金沢の景勝は此の亀木浦の方面を随一とせねばならないであろう”と讃えています。一行は晩餐後、9時半に湘南電車で帰途に就くのですが、昭和5年といえば、湘南電車が開通、金沢園も湘南電車の開通に合わせて開園された年でした。
 

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