神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

智将の横顔【1】仲間×渡辺監督 「テレビ前では1ファン」 今夏で勇退する横浜高校・渡辺元智監督を、仲間、野球人、家族の視点できりとる

スポーツ

公開:2015年7月2日

  • LINE
  • hatena
開幕直前に集う=6月24日撮影
開幕直前に集う=6月24日撮影

 酒を酌み交わし、話に花を咲かせて心を開放する――。横浜高校のお膝元・金沢区能見台の居酒屋で毎月水曜日に開催される「水曜会」には、地元住民を中心に17人が集う。一見普通の飲み会だが、ひとつルールがある。「野球の話は一切しないこと」。実は、同校野球部の渡辺元智監督を励ますために結成された会なのだ。

 「話を聞いて発散してもらう会」と、監督とは旧知の仲で同会の発起人の一人でもある松尾光雄さんは話す。試合を蒸し返しては息抜きができないのではという心遣いが根底にある。「でも渡辺から野球の話をした時は別だよ」といたずらっぽく笑う。

 1972年に地元の人々20人で立ち上げた会がはじまり。その後水曜会へ名を変え、会員の入れ替えも経験しながら約25年間、途切れることなく続く。会費の半分は積立て、甲子園に出場する際に寄付している。

 惹きつけるのはやはり主役の存在だ。「監督の人間らしさを感じられる席」と話すのは、横高ファンという池田利志典さん。「例えばプロ野球中継で教え子が打つと、わっと湧くんです」。普段はベンチから冷静に選手を見つめる監督だが、テレビの前では1ファンになって応援する姿が強く印象に残っているという。

 そんな仲間を「財産です」と監督はまっすぐに答える。「異業種の人と集まり話す機会は、別の角度から野球を捉えられる」。長く付き合いを重ねていく中で、自身の野球に対する姿勢が形成されたと感謝を寄せる。

 「今の1年生の面倒は最後までみたいと言うような人間。温かいを通り越している」と旧友を表現する松尾さん。「(監督は)引退なんかしない」-。認めたくないように繰り返す言葉には、愛情がにじんでいた。
 

医療法人社団 船洲会 船洲会歯科診療所

1962年に開業して以来、60年以上地域の歯科診療を担ってきた総合歯科診療所

https://rarea.events/event/196140

<PR>

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

約8割が定住志向

金沢区区民意識調査

約8割が定住志向

トイレパック備えは5割未満

3月28日

高校生が「お金と人生」学ぶ

高校生が「お金と人生」学ぶ

横浜高で金融教育

3月28日

東儀さん親子が出演

東儀さん親子が出演

開港記念式典 市民1千人を招待

3月28日

「手をつく時はハの字形に」

「手をつく時はハの字形に」

洋光台第二小で転び方教室

3月28日

テロへ備え公会堂で訓練

テロへ備え公会堂で訓練

金沢消防防署・団、区が連携

3月28日

省エネ家電でエコ促進

市事業6月開始

省エネ家電でエコ促進

エアコン商戦に期待

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook