3月30日、金沢文庫のふれあい広場(笹下釜利谷線高架下)で釜利谷小学校6年2組の児童(当時)が第2回「金沢こども未来商店」を開いた。道行く人々に無料で配ったのは、竹炭パウダーを使った真っ黒なクッキーとオニオンスープ。「1回目に開いた未来商店で、販売したコロッケが品切れになってしまった。前回、食べられなかったお客さんにプレゼントしたかった」と開催の動機を話す。
地元の歴史伝えたい
「かつて釜利谷では玉ねぎ栽培と炭焼きが盛んだった」――。昨年、総合の授業でそんな地元の歴史を知った児童たちは、自ら調査を進め、学びを深めていった。例えば、竹で炭を作っている「かなざわ森沢山の会」に話を聞いたり、自分たちで炭焼きに挑戦したり、作った竹炭を畑に撒いて玉ねぎをつくったり…。さらに、多くの人に知ってもらうため、竹炭パウダーで新商品を作ることを思いついた。実現のため、市の「はまっこ未来カンパニープロジェクト」に応募。栄区の惣菜店「浜コロ」の協力を得て、中身が真っ黒な「竹のコロッケ びっくり腹黒くん」を開発した。
「こんなに調理室を使った6年は初めて」と担任の桐山智教諭。1月28日に開催した未来商店では、1個60円のコロッケ600個が約1時間で完売した。児童たちは、「売ってみて、商売の厳しさや物を売る責任を学んだ」「めちゃくちゃ楽しかった。後輩にもつながれば」「自分たちの目的は町おこし。先生や協力してくれた人がいたからできた」など感想を話した。
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