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金沢区制70周年記念連載 「地元の歴史 振り返る」第11回 水戸黄門、瀬戸橋に上陸 文/NPO法人横濱金澤シティガイド協会本コラムでは2018年に金沢区が区制70周年を迎えるにあたり、シティガイド協会の協力を得て、地元の歴史を振り返る

公開:2017年9月7日

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今も残る榎地蔵
今も残る榎地蔵

 テレビの人気番組「水戸黄門」は創作で、黄門様は水戸藩を出れば大名行列で、歩き旅は殆どしていない。唯一とされるのが延宝二年(一六七四)、房総から鎌倉へ義母の祀られる英勝寺を訪ねた旅で、自身で書いた「鎌倉日記」に記している。

 上総湊から船で瀬戸橋に上陸、瀬戸明神、称名寺を訪ね、「西湖梅白シ」と八名木を楽しみ、徒然草の甲香、唐船で来た名物猫にも言及している。

 その後能見堂に上り、「海上ノ遠近ノ境地残ラズ見ユル天下ノ絶景也」と讃え、八景も詳しく説明を聞く。能見堂を下りて六浦浜で照天姫の話と侍従川、相武州の境の地蔵を見て朝夷奈切通を通り、鎌倉の塩嘗地蔵から光触寺に入った。

 金沢は僅か一日だったが土地の人達と話し自分の足で歩いた黄門らしい旅だった。

 鎌倉日記には書かれて無いがこの時と思われる伝承が、金沢に伝わる。乙舳海岸の近くにお地蔵様が祀られ信仰を集めお賽銭も沢山集まると聞くと、黄門は農民が騙されているとお地蔵様を海に捨てさせた。黄門は自藩内で布教もせず民を惑わせる寺院を七百寺程破却させている。しかし土地の人は困って、黄門が戻ったら水戸の海岸に流れて着いて返して来たとして海から拾い上げ、今でも榎地蔵として祀っている。後に金沢八景を命名した渡来僧「心越禅師」を長崎から水戸に招き祇園寺を開山させ、正しい仏教は手厚く保護した。なお、漫遊記の介さんこと佐々介三郎も調査で称名寺を訪れている。
 

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