金子さんの草花の不思議発見第7回 センリョウ 赤い実にほくろが2つ 文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)
あけましておめでとうございます。お正月に欠かせない植物の一つに「センリョウ」があり、マンリョウ・アリドオシと共に床の間に飾る習慣があります。
秋から冬にかけて赤い実が目立ち、ヒヨドリやムクドリが好んで食べます。この赤い実をよく見ると、ほくろのような黒い点が2つあります。一つは明瞭な黒い点が頂部に、もう一つはやや不明瞭で窪みのような小さい点がその背面にあります。さて皆さん!これは何だと思いますか。頂部の黒点は、雌蕊の花柱があった跡で、背面の点は雄蕊が落ちた跡の名残です。夏に咲く花を見ると、写真のように黄緑色の球状の上に黄白色の球状が団子のようにつながっており、下の球状は雌蕊、上の球状は雄蕊で花弁はありません。ぜひ確かめてみてください。
センリョウ(千両=千円札)の実は、葉の上に突き出ており、マンリョウ(万両=1万円札)は葉の下に隠れています。やはり1万円札の方が大事なので、ふところ奥に隠しておきたいのでしょうか。
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