金沢区・磯子区 社会
公開日:2018.06.07
ドローンで救助訓練
協定に基づき海の公園で
無人航空機のドローンを活用した災害対策訓練が5月25日、金沢区の海の公園で行われた。この訓練は昨年7月、金沢警察署と区内にあるドローン販売企業セキドの間で締結された「大規模災害発生時における協力に関する協定」に基づき実施。関東地方南部で大地震が発生し、区内で大規模な津波が発生した想定で、第一機動隊、金沢消防署などと連携し、被災者救助に取り組んだ。
訓練で使われたのは、通常のカメラと赤外線カメラが一体となった日本では2台しかないという上級機種だ。ドローンを飛ばし、望遠レンズ付き赤外線カメラで海上の様子を撮影。海の公園管理センターに設置された災害対策本部のモニターで、要救助者の体温を検知することで位置を確認し、救助指揮を行った。
金沢署の担当者は「災害時に人が入れない場所でも、上から俯瞰して見られるのは相当なメリット。映像でどの程度分かるか確認できてよかった」と話した。また、訓練に参加したセキドのインストラクター大岡聡さんは「ここまで実践的な訓練は私も初めて。海面の被災者の状況があそこまではっきり見えることが分かって有益だった」と振り返った。
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