日清オイリオグループ株式会社横浜磯子事業場(磯子区新森町)で11月13日、磯子消防署が消防防災訓練を行った。これは秋の火災予防運動の一環。今回は大量の油などの危険物等を扱う特定事業所に常駐が義務づけられている「消防技術説明者(以下SGS)」の対応を中心に訓練した。
SGSとは特定事業所で火事などの災害が起きた際、到着した消防隊に現場の状況を説明する担当者のこと。工場の災害現場で状況を把握できないまま救助に当たった消防隊員の殉職などの事例が相次いだことを受け、国が2014年から本格的に導入した。二次被害を防ぐためのもので、同署の二本木純一予防課長は「SGSがいることで消防隊員が的確に現場の状況を把握できる。迅速な救助、対応にも繋がる」と話す。
当日はタンクからアルコールが漏れて火災が起きたことを想定。同社SGSの大沼一秀環境保安課長が、離れた発災現場にいる担当者とトランシーバーで連絡を取った。負傷者数や周辺の燃焼物の有無などの現状を到着した消防隊員に伝えるといった、災害時に必要な動きを確認した。SGSに焦点を置いた実践的な訓練は区内では初。大沼課長は「実際にやってみて難しいところもあり、対応の改善点も見つかった。災害の多い昨今だからこそ企業として改めて意識を高めていきたい」と感想を話した。
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