クロアチアの下部リーグで活躍する六浦東出身のプロサッカー選手・甲斐友基選手(31)が昨年10月に行われた前期リーグ戦で、クロアチアでの公式戦100試合出場を達成した。メモリアルゲームで得点も決め節目の試合で活躍。チームからサプライズでセレモニーを開催してもらい、記念ユニホームを贈られ「日本人代表としてどの試合でもチームの勝ちにこだわってきた」と日本人初となる快挙に胸を張った。
甲斐選手は、ブラジル、タイ、モンテネグロ、クロアチアでプレー。クロアチアでのプレーは5シーズン目となる。昨年9月に開幕した2020ー21シーズンは、NK BSK BELICAに所属。リーグ戦で首位を走るチームを牽引し、DFながら11試合で5得点を挙げた。しかしコロナ禍により5試合を残して前期リーグ戦が打ち切りに。最後の試合がメモリアルゲームとなった。
この日本人初の快挙は、クロアチアで最も大きな新聞社に取り上げられ現地でも大きな話題に。「地方紙で取材を受けることはあったが全国紙は初めて。これまで積み重ねてきたキャリアが評価され嬉しかった」
クロアチアでは「助っ人」としてプレーしているため契約が1年でも結果を出さなければ途中で打ち切られることもある。実際、外国籍選手が数試合でチームを去る姿を間近で見てきた。そんな厳しい世界で常に意識しているのがチームの勝利に貢献することだ。
社会貢献活動も
甲斐選手は、現在約20社の企業などから支援を受け活動している。「いつも支えてもらっていることに感謝を忘れずにプレーしています」。支援にはサッカーでの結果で返すことを常に意識。一方で、フィールド外での活動も積極的に行っている。コロナが流行し始めた昨年2、3月頃には、全国的に不足するマスクを医療従事者に無償で寄付するなどの活動を展開。「いつも支えて頂いているからこそ、自分にできることは積極的に行っていきたい」との思いからだ。また、オフシーズンには子どもたちに自身の経験を交えサッカー教室を行うなど次世代の育成にも力を入れている。
優勝と昇格目標に
昨年11月に日本に帰国し、2月に開幕する後期リーグ戦に向けトレーニングに励む甲斐選手。コロナ禍により自分と向き合う時間が増えたといい「この期間で自分を高める事ができれば、さらにいいパフォーマンスが出せる」とモチベーションは高い。目標に「リーグ戦優勝と昇格」を掲げる。今年もクロアチアから日本に吉報を届けるためにプレーする。
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