1月7日に緊急事態宣言が再発出され、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、生活が困難なひとり親家庭や学生、非正規雇用者などへの支援は急務だ。企業や個人から食品の寄付を受け、行政や団体に提供している金沢区富岡東の「フードバンクかながわ」の藤田誠事務局長によると、「食糧支援を求めている人は依然として増えていると感じている」と話す。
寄付、提供ともに増
フードバンクかながわが2020年度に企業や個人から寄付を受けた食糧重量は約163トン。19年度の約96トンから約2倍のペースで増えており、18年度と比べると4倍増えた。最初の緊急事態宣言が出された昨年3月から6月にかけて、イベントの中止や飲食店などの休業によりメーカーの在庫が増えた影響もあり寄付が増えたと分析する。
一方で、ひとり親家庭やアルバイトができなくなった学生、非正規雇用などで生活が苦しくなった人も増えたことから、行政や社会福祉協議会などの団体への提供も寄付以上に増えている。「全く余裕がない状態。食糧を求めている人が後を絶たない」と藤田さんは説明する。さらに、事務所には生活困窮者などから「支援してほしい」と直接連絡が入ることもあり、コロナ禍による長引く影響を表している。
パントリーの需要も
同かながわは、子ども食堂を行う団体にも寄付しているが、コロナ禍により子ども食堂が開催できない団体がほとんどだという。これらの団体から生活困窮者などに食糧を直接渡す「フードパントリー」を行うための提供依頼が増え続けている。「まだまだ支援は必要」と藤田さんは話した。
■フードバンクかながわ(住)金沢区富岡東2の4の45【電話】045・349・5803
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