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公開日:2022.03.31
金沢団地協同組合とは?
進化し続ける工業団地
横浜市金沢団地協同組合は1972年4月22日、金沢区鳥浜町に157の組合員により創立された。今回、50周年を迎える記念として、同組合の理事長ら4人と永井京子金沢区長の座談会を企画した。これまでの歩みを振り返るとともに、未来への展望を語ってもらった。
――本日はお集まりいただき、ありがとうございます。埋め立て後、鳥浜進出第一号は、富士川建材工業でしたね。
常山「1971年に岡村から移転しましたが、周りにはまだ何もありませんでした。当時の社長からは、単独の企業で進出するのはかなり困難で、あらゆる人脈をつかったと聞いています」
――75年には海洋電子工業と武居商店、翌76年には協和合金が現在地に移転してきました。
高島「オイルショックがあり、工場移転や建設が計画通りに進まず、ずいぶん伸びたようです」
榎本「私が鳥浜町に勤め始めた79年頃は幸浦や福浦はまだ無く、国道357号線は鳥浜で行き止まりでした。この頃に並木の住宅が完成し、『住む場所』と『働く場所』が近接した理想的な工業団地になってきました」
永井「組合会館建設計画を横浜市に提出したのもこの頃。その後、市港湾局と組合会館建設委員会で調整した結果、市が『根岸湾埋め立て事業10周年』を記念して建設することになったと聞きました」
榎本「また敷地内の緑地を確保するために駐車場が不足し、市有地を組合の駐車場用地にする交渉もあったようです。会館建設や駐車場確保は、当時の理事の”先見の明”のおかげですね」
常山「80年代は組合員の融和団結を図る『団地まつり』やスポーツ大会を開催するなど、組合員のための活動も活発になりました」
――89年に次世代を担う若手経営者の親睦と資質向上を目的として『鳥浜経営研究会』が発足しました。
高島「大企業は同期や同僚が多く切磋琢磨できるが、中小企業は親父の背中を見るぐらいしかできない。そういう中で、他の会社の人とお互いに教育し合える関係が作れたのは、この研究会のおかげです」
武居「町内会と同じで近場に皆がいるというのが、いいところ。異業種の集まりだけど他の業界団体と比べて関係が濃いのも、ちょうど良い規模だからかもしれません」
榎本「一流旅館に研修にいったり、常山さんや高島さんの海外の工場を見に行ったりしましたね。その時の仲間は今につながっています」
永井「みなさまの団結の強さの源を伺った気がします。自身が属する組織以外とのつながりが、新しい発想やビジネスを生むんでしょうね。行政も見習いたいです」
――隣接する「金沢材木港」を埋め立てる日本最大級のマリーナの建設計画も始まりました
武居「95年に埋め立てが竣工し白帆地区ができ、98年には三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドが開業しました。当初は渋滞で大変でした」
永井「鳥浜団地は街の美化活動が活発ですが、いつ頃から実施してるのですか?」
榎本「バス通りに面する企業が参加する『バス通り花壇活動』は06年から。新井清太郎商店さんが事務所の前の街路樹の下にユリの花を植えていたのを見て、これを広める活動をしようと提案しました」
武居「一昔前は、沿道や公園にたくさん、ごみが捨てられており、不法投棄車両もよく見ました。人通りが少ない夜間は一人で歩けないという社員もいたようです」
高島「12年からは『バス通り花壇コンテスト』を開催しています。わが社に花が好きな社員がいて、連続して金賞をいただいたこともありました。きちんと評価されることは、やる気にもつながりますね」
榎本「皆さんが自分の家の前を掃くのと一緒です。花を植えると、ごみを捨てにくくなる。隣がきれいになっていたら、自分の会社もきれいにしたくなるものなんです」
永井「金沢養護学校の生徒も美化活動に参加してらっしゃいますよね。こうした地域の活動に積極的に取り組んでいただけるのは、非常にありがたいこと。活動の推進のためにも、出来る限りのことは支援していきたいと思います」
――07年には榎本理事長が就任しました。
榎本「『明るく元気な団地づくり』を目指してきましたが、リーマンショックや東日本大震災、台風被害、そして近年の新型コロナウイルス感染症と大きな災害に見舞われ、操業環境の変化が激しかったです」
常山「災害はこれからも起こりうる。安心・安全な操業環境を整えることが大事。その点で、ワクチンの職域接種を組合でできたのは大きい」
高島「事務局が積極的に動いてくれて、周りの会社からすごく感謝されました。50年やってきた組合の意義があった」
永井「金沢区としても、多くの人が働く工業団地で、ワクチン接種の促進にご協力いただいたことは大変心強く感じました。また、この時の意思決定の早さや実行に移す推進力は、50年で培った組合と地域企業との信頼関係によるところが大きいんでしょうね」
――今後、どんな鳥浜団地にしたいですか。
常山「近隣の商業施設と共存できるよう、交通問題と街の美化には取り組んでいきたい。今は次世代にバトンタッチする時期。若い人たちに積極的に勤めてもらえるよう、環境のいい工業団地を目指します」
高島「今まで通り緩やかにつながって、何か問題があった時にまとまって声をあげられるような、そんな関係を作っていければ」
武居「今はすごくいい状態。渋滞などの交通問題でも理事長自ら積極的に動くなど、組合をけん引してくれている。コロナ禍が終わったら、また組合員でBBQ大会をしたいですね」
榎本「この鳥浜町は50年間操業してきた我々の故郷であり、我が会社の故郷です。これからのテーマは『次の世代をどうやって作っていくか』。工業のネガティブなイメージを払拭し、きれいな環境を実現していきたい。組合員と情報交換しながら、助け合い、さらに良い鳥浜団地にしてきたいですね」
永井「今日に至るまでの50年の間には様々な困難があったかと思いますが、役員や組合員の皆様が一丸となって乗り越えて来られたことに深く敬意を表します。今、社会経済はDX(デジタル・トランスフォーメーション)や脱炭素化など新たな局面を迎えています。引き続き組合のもとに結束いただき、横浜の産業をけん引いただくことを期待しています」
横浜市金沢団地協同組合
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横浜市金沢区鳥浜町16-6
TEL:045-774-4852
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