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公開日:2022.09.29
循呼センター、池田医長に聞く
「個々の肺がん患者に あった最適な治療を」
金沢区富岡東にある神奈川県立循環器呼吸器病センターは、肺がん包括診療センターを開設し、関連部門の枠を越えた専門チームで診断から治療までを包括的に行う。
その中で、薬物療法を担当するのが呼吸器内科だ。「世界標準治療に加え、未来の標準となる治験も複数行っている」と話すのは池田慧医長。製薬企業主導の治験とは別に、現在進行中の医師主導の臨床試験は14件に上るという。
また、高齢者や合併症のあるハイリスクな患者に対する薬物療法にも、積極的に取り組む。特に、使用できる薬が限られ治療できない病院も少なくない間質性肺炎を合併した患者に対しての治療では、国内屈指の実績も。「豊富な治療経験に加え、当センター主導の臨床研究から生まれたエビデンスを世界中に発信しています」と話す。
就労両立を支援
かつては5年生存率が5%程度だった進行性肺がんだが、近年は長期生存が目指せる病気に変わってきた。こうした状況から、患者の治療と仕事の両立が新たな課題になっている。一方で、告知され離職した人の4割が治療前だったというデータもある。「辞めさえしなければ選択肢はある」と池田医長。同センターはソーシャルワーカーなど多職種が連携し、就労両立を支援。「まずはファーストタッチする医師が両立の重要性を理解し、患者の生活や仕事のこと一緒に考える体制を進めたい」
■取材協力/県立循環器呼吸器病センター【電話】045・701・9581
県立循環器呼吸器病センター
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神奈川県横浜市金沢区富岡東6-16-1
TEL:045-701-9581
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