金沢区・磯子区 社会
公開日:2022.11.03
廃プラを再資源化
市大×シード 産学連携で
横浜市立大学の学生団体「Clover(シーラバー)」は、コンタクトレンズを製造・販売する株式会社シードと連携し、ブリスター(コンタクトの空ケース)を回収しリサイクルする「BLUE SEED PROJECT」を推進している。年間流通量は10tトラック約600台分といわれるコンタクトレンズ。一方、ブリスターの回収率は年々増加しているものの、同社単体で未だ1%未満だという。
シーラバーは、学生ボランティアを募る説明会を経て集まった16人の学生有志から成る。統括を務めるのは1年生の中川広望さんと西村桃香さん。2人とも高校時代から環境問題に関心があったという。団体発足以来、メンバーはシード社員らと10回の意見交換会を重ね、ブリスター回収ボックスの設置方法やプロジェクトの認知度向上、回収量を増やすための仕組みなどについて話し合ってきた。9月23日からは回収ボックスを実験的に2週間設置。計1485g集まった結果に、西村さんは「予想以上だった」と喜ぶ。
現在は、11月5・6日に開催される同大学の学園祭「浜大祭」を前に、プロジェクトの認知拡大や回収増を目指し、準備を進める。ブリスターがどのようにリサイクルされていくかをポスターにまとめたほか、遊びながらその流れを体験できる縁日をイメージしたゲームや参加型の回収ボックス作成を企画している。なお、浜大祭への来場は事前登録が必要。
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