記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 2月6日0:00更新
恵方巻きの存在を知ったのは約5年前でした。
当時私はまだ実家にいて、弟は中学生。スーパーから帰ってきた母がいきなり、長い巻物が一本ずつ入ったパックをコタツの上に広げ始めました。「去年までやってなかったのに」という反応を無視し「今年は東北東。途中で喋ったら福が逃げるらしいよ」と母。
それ以外の夕食は用意してなさそうだったので、母に倣い「東北東」を向いて黙々と食べました。反抗期の弟も、並んで食べていました。今振り返ると、あの時期にしか味わえない時間だったな、と懐かしく思います。 (うえまつ)