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横浜創学館 障害者と校内でパン販売 生徒主体で創意工夫凝らす

社会

公開:2025年6月19日

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接客を担当する中川さん(左)
接客を担当する中川さん(左)

 障害のある人たちが働く就労継続支援B型「のあのあ(上原陽子理事長)」=金沢区釜利谷東=のパンの出張販売が横浜創学館高等学校(廣瀬裕校長)=同六浦東=で毎週水曜日の昼休みに行われている。同所と仕事でつながりがある市の担当者が同校の卒業生ということから、校内でパンを販売することを学校側に持ち掛けたことがきっかけ。最初は出張販売をする体制が整っておらず、教員を対象にパンを納品していたが、昨年6月から生徒会を中心に生徒たちによるパンの販売が始まった。

 接客や販売は同所から3人と同校の生徒会と各クラスのボランティア委員数名が週替わりで担当。昨年の販売開始当初は、昼休みが終了しても10数個売れ残ることもあり、生徒会を中心にどうやったら売れるか話し合ってきた。その後、生徒が販売していることを校内放送で知らせたり、店頭で呼び込みを行ったり、PayPayで買えるようにするなど工夫を凝らしてきた結果、今では販売開始から20分ほどで売り切れる日も出るようになった。

週に1度の交流の機会に

 取材に訪れた6月11日の昼休み、チャイムとともに生徒たちが押し寄せる。この日は、一番人気のメロンパンや、新作のオレンジフロマージュ、カスタードクリームパンなど200円から230円のパン10種類、100個以上を販売。おやつ代わりに購入する生徒も多く、甘いパンを中心に次々と売れていく。

 生徒会副会長の細野秋愛さん(3年)は「最初は外部の人と円滑にコミュニケーションできるのか不安で緊張したけれど、今では顔見知りになり、お互いに寄り添っている感じ」と話す。「のあのあ」から接客・販売担当として参加する中川颯人さんは、パンが売れると「1つクリア!」と手をたたいたり、ガッツポーズをして喜んだり。完売したときには生徒たちとハイタッチすることもあるといい、「いっぱい売れてうれしかった」。パンの製造販売担当者の山田尚さんは「若い生徒さんと中川くんが触れ合う時間が楽しくて、元気をもらっている」。会計の長谷川えみさんも「こうやって楽しんで働いている人たちがいることをたくさんの人に知ってもらえたらいいな」と話していた。

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