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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2025.12.20

晴れ舞台目指し練習中
鳶の新人、出初式のはしご乗り

  • 先輩の指導を受けながら技の練習をする長谷川さん(左)=12月10日

 すっかり日が落ち、時折冷たい風も吹きつける中、高さ1mほどの練習用はしごで黙々と技を繰り返す。

 酒匂川防災ステーションで11月下旬に始まった、小田原市消防出初式ではしご乗りを担う小田原鳶職組合(磯崎保組合長)による、はしごの「乗り子」の練習だ。

 出初式のはしご乗りは大観衆から拍手喝采を浴びる鳶にとっての晴れ舞台だが、若手鳶の減少もあり乗り子の継承は年々難しくなっている。

 そんな中、今年新人として鳶職人の長谷川俊さん(28)が手を挙げた。半年ほど前に、オフィス機器サプライの営業職から叔父の経営する鳶会社に転職。その叔父から勧められてチャレンジを決めたという。

 練習は仕事後の夜に雨天を除いて原則週5日、1時間から2時間ほど行う。「最初の練習後は全身が筋肉痛になりました」と笑顔を見せる長谷川さん。これまで10回ほど参加し「基礎から丁寧に教えてもらっている。しっかり練習を重ねて不安を自信に変えていきたい」と前向きだ。

 副組合長の湯川吉寛さんは「新たな若手の参加はありがたい。期待しています」とはしごで技を繰り返す長谷川さんに熱い視線を向けた。

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