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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2026.10.01

磯子駅前地区フェスティバル実行委員会の会長を務める 山科 義和さん 磯子区森在住 75歳

  • 山科 義和さん (写真1)

地域の絆深めたい

 ○…かつて森東小学校で開催されていた「磯子駅前地区合同盆踊り大会」。連綿と受け継がれてきたが、コロナ禍や役員の高齢化により途絶えていた。「盆踊りを復活できたら、と悶々としていたところ、再開を呼び掛けるポスターを見たので即応した」。今年、形新たに行われる「磯子駅前地区フェスティバル(IEF)」の実行委員会会長に就任。「マンションが多く、隣が何をしているのか分からないと思われがちなこの立地で、地域の絆を深める活動がここにあると確認し合いたい」と意気込む。

 ○…長崎県で生まれ、佐賀県で育つ。小学5年生の時、家族とともに蒸気機関車に揺られ、24時間かけて横浜へ。青春時代を過ごした金沢区では、金沢中学校の図書室にある本を片っ端から読みあさる読書少年だった。「言葉への興味は、短歌や文章をたしなんでいた母の影響」と振り返る。父と同じ時計職人の道を歩み、時計修理に勤しむ。「夢の中でも修理をしていたことがあります」と笑顔。大手量販店、メガネ店勤務などを経て、「サンワ工房」を磯子に構えた。

 ○…地域活動の原点は、子どもが通っていた森東小の参観日。PTA役員に声をかけられ、副会長、会長を歴任。朗読が好きだったことから、同小での読み聞かせ活動を16年継続中。「もっと良い声を出したい」と車内でボイストレーニングを重ね、納品先の客へ独唱を披露して喜ばれる、というお茶目な一面も合わせ持つ。

 ○…「壁にぶつかった時は『通さぬは 通すがための道普請』という母の言葉を思い出す。難しい修理もあるけれど、時計が教えてくれます」。豊かな経験を糧に、長年培った技術と、温かな人柄で磯子の街に新たな活気を呼び込んでいく。

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