一流ランナー再び磯子に 横浜国際女子マラソン　20日号砲

　27年間にわたって開催されていた横浜国際女子駅伝が終了してから２年―。２月20日（日）に行われる第２回横浜国際女子マラソン大会で再び、国内外のトップアスリートたちが磯子路を駆け抜ける風景が復活する。

　今回、世界の一流ランナーたちが出場する横浜国際女子マラソン大会は２００９年11月、東京国際女子マラソンに代わる大会として始まった。

　前回の第１回大会は、山下公園前をスタートし、みなとみらい地区や横浜駅前などを通過、山手警察署で折り返して山下公園に戻るルートを３周するコースで実施された。しかし、商業エリアを含む市中心部を３時間以上にわたって交通規制したため、沿道や周辺地域に交通面で大きな影響が出ることになった。

　そこで第２回の開催に向け、主催する（財）日本陸上競技連盟や市などの関係機関が協議を行い、コースの見直しを決定。２００９年までの27年間にわたり開催されていた横浜国際女子駅伝のコースを参考にする形で新ルートが決められた。

区内を縦断

　今大会では、山下公園前をスタート後、駅伝コースと同じく本牧方面へと向かい、国道３５７号と山下本牧磯子線を経由。八幡橋から国道16号を南下し、産業道路と合流する杉田交差点で折り返すコースとなった。これにより駅伝開催時と同じく、選手たちは区内湾岸部を北端から南端まで通過。多くの区民が、世界トップ選手の走りをより近くで見ることができる。

歓迎の声

　コース変更に伴い、大会事務局では沿道の住民などを対象に、交通規制の範囲や時間などが印刷されたチラシをポスティングで配布したほか、各自治会への回覧を実施。また、磯子、中、西の各区連長会で変更点などの説明を行った。

　その席上では出席者から、「駅伝がなくなって寂しいと思っていた」という声が上がっていたという。また、区内在住の女性は「駅伝が開催されていたときは、家から選手が見えていた。また、見られるようになるのは嬉しい」と語った。

　市の担当課である市民局スポーツ振興課では「長年にわたり慣れ親しんでいただいていた横浜国際女子駅伝がなくなり、寂しい思いをした方も多かったと思う。今回は、磯子区のみなさんにも一流選手の走りを見てもらいたい」と話す。

　市によると、今大会で大きな問題点がなかった場合、第３回以降も同様のコースで実施される方向で話が進んでいるという。

　スタートは午後０時10分。区内では八幡橋付近で、０時20分から１時30分頃まで交通規制が行われる。また、杉田交差点付近の第１折り返し通過時間は、０時35分から１時10分頃となっている。当日は、テレビは日本テレビ放送網、ラジオは文化放送でそれぞれ、生中継される。