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公開日:2012.01.05

ダンスでイクメン周知
上大岡西在住の佐藤さん

  • ステップを踏む佐藤士文さん(左)

 上大岡西在住の佐藤士文(しもん)さんは12月15日、上大岡ゆう保育園で開催された「赤ちゃん教室」で、趣味を活かして独自に考案した「赤ちゃんサルサ」の指導を保護者対象に行った。佐藤さんは育児休暇取得中で、活動を通じて父親の育児参加も呼びかけていきたいという。



 精密機械メーカーに勤務する佐藤さんは長男の誕生を機に、昨年9月から国が定める育児・介護休業法を利用して社内で初めて7カ月間の育児休暇を取得。以来、”主夫”として乳幼児と保護者を対象に港南区が実施する「赤ちゃん教室」に参加する傍ら、「親子で踊りを楽しみたい」と、趣味として取り組むダンスの知識を活かして「赤ちゃんサルサ」を考案したという。



 これは赤ちゃんを抱っこしながらサルサの音楽に合わせて軽くステップを踏む踊りで、より多くの人に親しんでもらおうと区に提案して同教室で指導を行うことに。初開催となった当日は、27組の保護者が参加するなど盛況。ゆったりとした母親の動きにリラックスした姿も見られ、参加者の1人は「まだ外遊びできる年齢ではないので親子共々いい運動になった」と感想を話していた。



男性参加を周知



 佐藤さんは育児休暇取得後、横浜市が主催する父親向け子育て講座「横浜イクメンスクール」に参加したほか、「男性も子育てに関わるのが当たり前な世の中」を目指して父親サークル「ダディ」を創設。さらに区主催の育児に関する講演会で講師を務めるなど、男性の育児参加や育児休暇の取得について積極的な取り組みを進めている。



 「僕の勤める会社は創業28年ですが、男性社員が育児休暇を取得したのは初めて」と話すほか、毎月参加する同園での赤ちゃん教室の参加者も男性は佐藤さんのみ。周囲からは、「応援の言葉とともに、男性でも休暇がとれることに驚かれる」と話し、まだまだ育児休暇の制度が知られていないことを実感するという。



 佐藤さんは同教室で講師を務めることを通じて、男性の子育て参加を広めることも目的としており、「自分が先陣を切ることで、父親でも育児休暇が取得できることを知ってもらいたい」と話していた。

 

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