野庭団地連合自治会の会長に就任した 向後(こうご)和善さん 野庭町在住 72歳
地域と行政の橋渡し役に
○…11自治会、約2200世帯が加入する野庭団地連合自治会の会長を4月から務める。野庭団地は区内でも特に高齢化が顕著な地域だが、高齢者の見守り活動に関しては自治会ごとに取り組みに差があるなど様々な問題を抱える。しかし、「緑が多く、明るく住みよい野庭団地」を合言葉に、前向きな姿勢で問題解決の糸口を探っていく。
○…野庭団地第一に引っ越してきたのは1974年。40年前は野庭団地の造成が始まったばかりで、緑もなく道も少なく「まるで砂漠のようだった」と振り返る。電気通信設備の技術者として働いていた現役時代は、地域の活動に携わることはほとんどなかった。しかし、定年退職後、管理組合の仕事をきっかけにお祭り役員など地域の活動に参加するように。10年からは野庭第一自治会の会長も務める。その中で昨年、第一自治会はしばらく離れていた連合に再加入。また、一時は4分の1ほどに下がっていた自治会加入率も、地道な活動で約半分まで回復した。
○…妻と長男の3人暮らしで、すぐ隣には長女夫婦が暮らす。8歳になる孫は、自宅で過ごす時間も長く「かわいい」と目尻を下げる。また、忙しい日々の楽しみは連合や自治会の仲間と酒を飲むことだという。そこでは連合の活動の仕方などを話し合うことも多い。「年齢と経験を重ねて穏やかになった」と話すように、柔和な表情で地域を1つにまとめていく。
○…連合として自治会、地区社協、管理組合と協働での、地域の活性化や高齢者の見守り活動、防災対策の推進を掲げる。一方で、「各自治会に踏み込み過ぎないことも大切」と話す。だからこそ、行政とのパイプ役に徹し、各種イベントや各自治会の活動報告などを取りまとめる。そうした活動を通じ、各自治会との連携を密にする。より良い野庭団地を目指し、技術者時代に培った困難に積極的に立ち向かう精神で、連合のために邁進していく。
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