神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2016年6月2日 エリアトップへ

1日に開所した横浜医療福祉センター港南のセンター長を務める 根津 敦夫さん 戸塚区在住 57歳

公開:2016年6月2日

  • LINE
  • hatena

当事者家族の思い 背に

 ○…横浜医療福祉センター港南は重症心身障害児者を対象に、長・短期の入所ケアと専門医療などを提供する施設。全国初となる少人数制の家庭的な生活の取り組み「ユニットケア」の導入をはじめ、日中活動を充実させる面や施設の立地面など、当事者家族のニーズを多く取り入れた。小児期発症の慢性神経疾患を対象とした専門クリニックも特徴の1つ。「18歳で初めて歩けるようになった脳性麻痺の患者もいる。だからこそ、生涯一貫して診療し続けるクリニックが必要」

 ○…完成前、横浜市の重症心身障害児者施設のベッド数は全国の政令指定都市でワースト3。ベッドが空くと、高齢になった保護者が一斉に申し込む状況だった。横浜市立大学で准教授をしていた50歳のとき、横浜療育医療センター(旭区)のセンター長をしていた上司から後任に指名された。大学に残りたい気持ちもあったが、現場に長くいたからこそ障害児者の継続した治療の難しさを知っていた。「自分がトップになれば、理念を実現できるのでは」。後任を引き受け、外来を強化したほか、市に新たな施設増設を提言。設計にも携わり、約7年間の構想がついに実現した。

 ○…「何か技を持ち、社会貢献ができる仕事」と医師の道へ。横浜市大医学部へ進学し「子どもを亡くす病気を1つでも減らしたい」と小児科を専攻した。「中でも圧倒的に多く、治らないとされるのが脳神経の病気。高い山に登る気持ちで挑戦したかった」。小児神経学を専門とし、卒業後は県立こども医療センターや民間病院で経験を積んだ。「重い障害があるからと分け隔てて考えたことはない。人間の命はいつどうなるか分からないから、尊い」

 ○…息抜きはゴルフ。「気持ちが鍛えられるところが面白い。突然の不運にも動揺してはいけないのが、経営に似ている」と笑う。当事者家族をはじめとした多くの思いを背に、新たな一歩を踏み出した。

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

港南区・栄区版の人物風土記最新6

加藤 正基さん

栄消防団長に就任した

加藤 正基さん

栄区長尾台町在住 64歳

4月25日

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook