3期目議員による市政報告 99 「郊外再生」「地域交通」一歩前進へ 公明党横浜市会議員団 安西ひでとし
私がこれまで、市会議員活動で取り組んできたテーマとして挙げられるのが「郊外再生」と「地域交通」です。10月の決算特別委員会ではそれぞれについて、市の取組や事業について質問・指摘しました。
野庭団地再生へ
市営団地の多くで入居者の高齢化が進み、単身世帯が9割に達する例もあります。介護サービスを受けている方にとって、事業者の駐車スペースがなくて不便を強いられているケースもあります。野庭団地を含め、団地再生は単なる建て替えではなく、地域コミュニティの活性化や魅力の創出など多角的な取組が必要だと訴えました。
こうした指摘に対し、野庭団地について建築局長から「従来の駐車場とは別に介護サービスや移動販売など多目的に使用できるスペースを整備する」「住宅の代表者や地域関係者、行政職員らで構成する協議会を来年度に設立する予定」「集会所に防災倉庫を併設し、周辺にはオープンスペースを設ける」との方針が明らかになりました。
民間送迎バスの活用も
交通不便箇所の解消は喫緊の課題です。横浜市は今年度から地域交通サポート事業を拡充し、緑区や旭区ではボランティアバスの運行が進んでいます。港南区では地域特性にあった地域交通として「乗合タクシー導入」や「民間送迎バスの活用」が考えられますが、計画調整部長によると「2地区で乗合タクシーを検討中だが、乗車定員が少ないため採算性の面で乗車料金が高くなる」との課題があるとのことです。一方、民間施設の送迎バスの活用について、道路局長は「地域貢献の一環として、施設の建設と合わせて巡回送迎バスの運行を検討している事業者がいると聞いている。こうした事情をよく知る区役所と情報を共有し、調整を進めていきたい」と答弁しました。
地域交通の課題解決には区役所や福祉部門、交通部門など行政内の連携が必要です。今後も議会でしっかりと取り上げ、議論を深めていきます。
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